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執筆者の写真貴行 長田

小学生から教えられたこと

つむぎのお知らせを読んでいただいた皆さん、

シェアしてくださった皆さん、

励ましの言葉をくださった皆さん、

本当にありがとうございます。


私たちがつむぎを始めて2年が過ぎ、

3年目に入りました。


そして3年目に入ってすぐ、

こんな状態になってしまいました。


それでも今日もみなさんのお力のおかげで、

つむぎのお知らせを見てご来店くださった方も多く、

仕入れのために早めにランチを切り上げ、

外出しようとしていました。


そこにやって来たのは2人の小学生。


平日の放課後には小学生が駄菓子を買いに来たりしますが、

土日に小学生が子どもたちだけでくることは子ども食堂の時以外ありません。


それでも今日来てくれたのはきっとそうゆうことなのでしょう。

半年ぶりか、もしかしたらそれ以上ぶりに遊びに来てくれた2人の女の子たち。


この子たちは私たちがつむぎを始めて半年くらい経った時に、

はじめて遊びに来てくれた子たちでした。


当時は4年生になった頃。

まだまだ幼かった子たちも、もう6年生になるそうです。

登下校で3人組だったのに2人しか見かけなくなり、どうしたのか心配していたら、

1人は引っ越してしまったそうです。


毎日の登下校をなんとなく見ているだけの私たちでしたが、

彼女たちはわざわざ「いつもありがとう」と手紙と絵を描いてくれました。


小学生らしく「おさだキモい、おじさんやだ」と言いながら、

5時に鐘がなり帰る時間になっても、

親御さんにつむぎで片付けをしてるから遅くなると連絡をして、

結局5時半頃まで手紙と絵と折り紙を折ってくれました。


子どもたちのために何かできないだろうか。

かっこいい大人の背中を見せて、楽しんでいる大人がいるということを知ってもらいたい。

挑戦している姿を見せてあげたい。

必ず明るい未来を残してあげたい。


誰に言われるでもなく私たちは信念を持ってそんなことをやって来たつもりです。


でもこうして続けられないところまできた時、

それは私たちの勝手なエゴで、決して求められていることではなかった、

必要なものではなかった、思わずそう考えました。

どこで何を間違えたのだろうかと2人で頭を悩ませ、

人のために何かをするということは

結局のところ自分勝手な押し付けになってしまうということなのだろうか?

私たちのやって来たことは結局何一つ上手くいくことなく多くのものを失って、

そして何も残らない意味のないことだったのだろうか?

いったい私たちは2年も何をしていたのだろう。

そんなことを話していました。


でも今日、こうして来てくれた小学生の描いてくれた絵手紙を見て

きっと私たちは間違ってはいなかった。

私たちには分からなかったけれど、彼女たちは彼女たちなりに何かを感じ、

そして私たちに「ありがとう」と伝えてくれたのだと思うと

私たちのしてきたことにも意味はあったのだろうと考えることができました。


私たちのやって来た2年間は決して無駄ではなかった。

彼女たちは私たちにそれを伝えてくれたのかもしれません。


彼女たちは最後まで何も言わなかったので、真実は分からないのです。

たまたま今日来ただけなのかもしれません。

ただの偶然だったのかもしれません。


それでも私たちにとっては本当に大事な時間となりました。

彼女たちにそっと背中を押してもらった気になりました。


つむぎ頑張ります。


お読みいただきありがとうございます。

シェアしていただけるだけでも本当に嬉しいです。

よろしくお願いいたします。


つむぎ

長田貴行

佐々木美保



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